安達クリニック 診療内容の説明



1) カイロプラクティック



世界中には、現代西洋医学以外に沢山の療法があり、代替(だいたい)医療と呼ばれています。
カイロプラクティックは、そうした代替医療のひとつです。

19世紀末にアメリカで誕生し、現在、アメリカ・カナダ・オーストラリア・イギリスなどに施術家養成の大学があり、世界十数か国で(残念ながら日本ではまだですが)法律で認められた医療資格となっています。

カイロプラクティックは、簡単に言うと、整骨を行う手技療法です。
体の構造、特に骨格の構造の問題に注目し、その問題に対して、手技による施術を行います。

肩こり・腰痛の方だけのためのものではありません。
骨格、特に背骨が整うと、そこから出る神経の働きが良くなり、その神経が支配する内臓や筋肉など、全身の機能が改善します。
すると、いわゆる生命力、すなわち自然治癒力が高められ、いろいろな病気の症状が良くなる可能性があります。

カイロプラクティックの中にもいろいろなテクニックがありますが、当院で行う方法は、
Dr.メジャー・バートランド・ディジョネットの創始した、
SOT (仙骨後頭骨テクニック-Sacro Occipital Technic-) が中心です。

とても静かな触れ方で検査と矯正をしますが、背骨だけでなく、四肢・内臓機能・頭蓋骨にまでアプローチできる、精密で魅力的なテクニックです。

痛みのある方に限らず、アレルギーの方、体調不良の方、末梢循環不良の方などが、施術を受けておられます。



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2) NAET(エヌ・エー・イー・ティー)
  ナムブドゥリパッド アレルギー除去療法
  -Nambudripad’s Allergy Elimination Techniques-



NAET(エヌ・エー・イー・ティー;ナムブドゥリパッド アレルギー除去療法)とは、
インド生まれの デビ・S・ナムブドゥリパッド女史 が、アメリカで西洋医学・東洋医学・カイロプラクティックを修めたのち発見・開発した、全く新しいアレルギーへの方策です。
1983年から20年以上に渡って、アメリカ・オーストラリア・カナダ・ヨーロッパ・インドなどで行われ、病気の人たちを癒しています。

日本では、2005年から医療従事者向けの教育セミナーが毎年行われ、施術者が養成されています。
当院長は、2006年からこのセミナーで勉強を続けている、公認施術者です。

NAETは、エネルギー療法です。
体の中でその人の生体エネルギーと反発し、不都合な反応を起こすものを、全てアレルギーと捉えます。
食品・栄養素の他、環境に存在するあらゆるものが、アレルギーの原因となりえます。

NAETは東洋医学の経絡(けいらく)の考えを採用しています。
アレルギーのあるものが起こす反発性の反応は、患者の体内でエネルギーが流れる経絡のどこかを障害します。そのために、さまざまな症状が生じると考えます。

NAETは、この反発性の反応を起こしている原因をひとつずつ探り、患者の脳がそれを無害だと再認識するように変えていく方法です。
施術者は、脳からの指令を筋肉の反応で知り、脊中を圧して神経に刺激を与えることで、脳の再認識を促します。

NAETは、“複雑なアレルギーを、複雑なままに全部紐解(ひもと)いて、ひとつずつ確実に治していこう”とする方法なのです。

具体的には、まず「脳と体のバランス」という項目を施術して神経系を整え、それから、アレルギーの原因となっている、基本的な食品・栄養素や体内物質のグループ計14項目を、ひとつずつ施術していきます。
この15項目は、基本的に重要という意味で、ベーシックと呼ばれます。

ベーシック15項目の後、グループ内の細かい個々の栄養素、その他の主な栄養素や体内物質や環境物質、さらに、その人が特異的に強いアレルギーを持っている個々の品目に、進んでいきます。

たとえばスギ花粉症のように、アレルギーのあることがはっきりしている原因物質がある場合、それだけを施術すればいいように思えますが、NAETでは、それでは失敗します。
有効性が感じられなかったり、他の不都合な症状が出てきたりするのです。

それは、実際に見つかっているアレルギーはほんの一部であって、誰でも、その下に沢山の隠れたアレルギー(NAETで言う意味での)を抱えているからです。

山ほどのアレルギーが重なって、体がかばい補ってきたのが限界に達して隠しきれなくなった時に、目に見える症状が出てくる、と想像してみて下さい。
不用意に、見えている一部だけをいじることは、今まで体が何とかかばおうと作ってきたバランスを、壊してしまうことになります。

ですから、まずベーシック15で、体の基礎作りをするのが安全な方法だと、NAETでは分かっています。
基本的な栄養素や体内物質にアレルギーがあり、それらが体内で有効に働いていない状態では、充分な治癒力が発揮できず、脳の認識の変化に適切に対応していくことができません。
ベーシック15の施術中から、体調不良の改善を感じる方もいらっしゃいます。

1項目するごとに、それに関する体内でのエネルギーの反発や流れの障害が除かれ、体がより良く働くようになっていきます。
いったんOKとなった項目を、同じ形や違う形で、再び施術することもありますが、それも、さらに深い部分の問題が扱える段階になったということを意味します。

体を変えていくのは、とても根気の要る作業です
数年がかりで、取り組んで頂く必要があるかもしれません。
NAETを知る海外の人には、「50回100回当たり前」と言われたりもしているようです。

NAETの考えるアレルギーの範囲は、西洋医学で捉えられているものよりずっと広いので、いわゆる「アレルギーの病気」ではなくても、適応になります。
体内でのエネルギーの反発ですから、体が本来の能力を発揮することを損ない、あらゆる形での体調不良の原因となり得ます。

今まで、Dr.デビが扱ってきた病気は、急性および慢性の痛み、ADHD、喘息、関節炎、注意欠陥障害、免疫疾患、自閉症、腰痛、化学物質過敏症、慢性疲労症候群、消化器疾患、失読症、感情のアンバランス、精神疾患、線維筋痛症、内分泌疾患、多動症、不妊、不眠、学習障害、更年期障害、片頭痛やその他の頭痛、筋骨格系疾患、急性および慢性のアレルギーに関連した小児科疾患、月経前症候群、食物・環境物質などのアレルギー由来の健康問題などと、実に多彩なものです。

現代医学で上手く解決できない、つらい体調不良に悩まされている方や、 より良い心身の健康状態をお望みの方が、施術を受けておられます。

なお、NAETはまだ生まれたての、発展途上の方法です。
施術者も毎年研修を受け続け、その度新しい発見や改善点を学んでいます。
ですから、今後も変化していく可能性のある、いまだ未知の部分の多い方法であることは事実です。
施術者は、その時点でベストの施術をすべく、日々研鑽(けんさん)を重ねておりますので、よろしくお願いします。


 <NAETを受けて頂く際の注意点>

*施術後の制限について
その日施術した項目は、施術のあと一定時間、避ける必要があります
食べ物だったら、その間その物質を食べないようにしなくてはいけません。
とても大変と感じられるかもしれませんが、その方のできる範囲での制限ができれば大丈夫ですので、取り組んでみて下さい。

この制限の時間は、通常25時間、時にもっと長いこともあります。
小児の場合は、大人よりエネルギーレベルが高いので、一般にもっと短いです。

この時間は体内にある12の経絡の全てをエネルギーが循環し、脳が再認識を完了するのに必要な時間です。
この間に施術した項目が体に入ると、脳が混乱して過剰反応し不快症状を誘発したり、再認識が妨害される結果、施術が完成しないこともありえます。

*強いアレルギーについて
強いアレルギー反応を起こすことが分かっているものは、他のあらゆるものの施術が済んでからの施術になります。
アナフィラキシー(血圧低下・呼吸困難など)など、激しい反応を起こすものがある方は、危険を避けるため、必ず始めにその旨お話し下さるようお願いします。

症状の強い方お子さんでは、代理人という別の方の協力のもとに施術をします。
代理人のできるご家族などの方が、付き添っておいで下さい

尚、施術者と代理人の方以外は、診察室に入ってもらうことができません。
エネルギー場の混乱による施術の失敗を避けるためです、どうぞご了承下さい。

*施術前のご用意について
ひどく疲れていたり消耗していたりすると、施術を受け入れるだけのエネルギーレベルがなく、その日のNAET施術ができないことがあります。できる範囲で体調を整えて、おいで下さい。

空腹や脱水傾向の状態だと、体のエネルギー循環が不良になり、検査と施術が上手くいきません。軽く食事をしたり、水分を充分とった状態でおいで下さい。
予約時間の直前に、コップ一杯分の水分を飲んで下さるといいです。
(活水・浄水器を通した水の出る水道を、診察室前に設置してあります。)

眼鏡・腕時計・携帯電話・ポケットの中の物は、体から外して鞄に入れておいて下さい。

*施術時間について
施術の途中で、何もせずにいて頂く待機時間があります。
固定した脳の認識を変えるには、時間をおいて再確認したり、再度刺激を加えたりして、施術を確実にしていく必要があるからです。
1回の施術時間は、ほぼ初回1時間以内、2回目以降は30分以内となっていますが、状況によってお時間がかかることもあります。

待機時間中、体は受けた施術の情報を処理しています。
本など他の物に触ったり(指先がセンサーとしてその情報を感知してしまうので)、手や足を組んだり(エネルギー循環が混乱するので)せず、静かにお待ち下さい。
この間に何か症状が出た時は、すぐお申し出下さるようお願いします。



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